Zorro
今月はスラープ・レア初登場となる、パナマの有名な農園から、素晴らしいコーヒーをお届けします。パナマ最高峰であるBarú火山(標高3,474m) のふもと、サンタクララに位置する「フィンカ・サンタ・テレスタ<FST>」のゲイシャ種です。
FSTは最高品質のスペシャルティコーヒーを生産することで有名な農園であり、ベスト・オブ・パナマコンペティションの決勝戦では常に名を連ねることでも有名。彼らはCaturra、Pacamara、Typica、そしてGeshaを含むプレミアムレベルのコーヒーを専門としています。
ミネラルをたっぷりと含んだ豊かな火山性な土壌、プレミアムレベルのコーヒー生産に適した高い標高、太平洋と大西洋の間に挟まれた気候、さらには連なる尾根と谷の地形の影響を受けコーヒーは風味豊かに育ちます。スイカズラ、ライチ、イチゴの風味は、これら農場の地理的な環境に大きな影響を受けていると言えるでしょう。
このコーヒーは農場の中でも海抜1,570mのエリアで栽培された「Zorro」と呼ばれるとても貴重なロットです。ブロンズチップのゲシャ種で、ナチュラル処理されることで驚くべき風味を蓄えることができました。
「Zorro」は朝日をいっぱい浴びる斜面の一角で育ちました。周囲の樹木が「Zorro」の樹木に日陰を作り、日中の強い日光を浴びることがありません。ナチュラルプロセスを完璧に仕上げるために、コーヒーチェリーは最高に熟したタイミングで摘み取られ、その後、数時間以内に太陽の下での乾燥過程に入ります。広いベッドの上に広げられたコーヒーチェリーは数時間おきに攪拌されることで、偏りがないように乾かされます。このように4〜6週間かけて、丁寧に乾燥されたコーヒーチェリーは籾殻前に水分量含有量が均一となります。
このような精製&乾燥過程は際立ってユニークなものではないのですが、オレンジジュースに近いフレーバープロファイルは今までに見たことも、聞いたこともないと感じました。サンプルのカッピングでこの強烈なフレーバーに遭遇したとき、私たちは腰が抜けるほど驚きました!
カプリ産のオレンジジュース、トロピカルなフルーツポンチ、きらめく酸味のフレーバーノートをお楽しみください。
この素晴らしいコーヒーは私たちの親友でもあるオランダのロッテルダムの「マンハッタンコーヒーロースター」が調達し、焙煎しました。彼らは、今、ヨーロッパで最も注目すべきロースターの1つであり、農家から生豆を直接仕入れることに関しては、彼らに勝るロースタリーはなかなか見つからないかと思います。
SLURPは今回のスラープ・レアでのコラボレーションを初めの一歩として、これから先もマンハッタンコーヒーロースターと一緒にレア級のコーヒーをお客様にお届けしたいと考えています。
農園:Finca Santa Teresa
栽培エリア:Santa Clara, Renacimiento, Panama
栽培地標高: 1.570 masl
品種: Gesha
精製方法: Natural