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Iridescence(最新のカーボニック・マセレーション製法)

Iridescence(最新のカーボニック・マセレーション製法)
2021-09-29 Miyuki Ito

Iridescence(最新のカーボニック・マセレーション製法)

フレーバー:白い花、レモングラス、メロンの甘さ、発泡性のオレンジワイン

今月のレアコーヒーは皆さまのご要望に応えて、私たちの友人でもある「あの農園」から再びお届けします。
ワールド・バリスタ・チャンピオンシップの歴史上、最も多く入賞した記録をもつ農場と言えば、お分かりになるでしょうか?
ダブリンで行われた2016年の大会、そしてギリシア出身のMichalis Dimitrakopoulos 氏が2位に入賞させたボストン大会でも使われています。その作り手はJamison Savage氏。パナマにあるFinca Deborah 農園を率いる若きリーダーです。

Jamisonが手がけたこのコーヒーのプロファイルは”Iridescence”と呼ばれ、ほぼ1年前の2020年9月にRareで紹介しました。昨年、お送りしたコーヒーの中でも最高のロットの1つだったと自負しています。Iridescenceの繊細なエレガンスと複雑さは、今年もまた私たちを驚かせてくれました。

Jamison Savage氏はパナマ北部の高知にあるChiriqui州で、競争力を兼ね備えた最高品種のコーヒーを栽培するために、新しい精製方法「カーボニック・マセレーション」を確立し、それをいち早く取り入れた人物として知られています。これはワイン生産からヒントを得た精製方法です。
まず、熟したコーヒーチェリーの汚れを落とし、密閉されたステンレス タンクに入れます。そこに二酸化炭素ガスを注入すると、コーヒーチェリの果肉発酵が始まります。発酵が進むにつれて、タンク内部に二酸化炭素が発生し、圧力が高まります。自然とチェリーが潰れ、豆は浸柔されるのです。比重の重い二酸化炭素は下に落ち、軽い酸素はタンク上部に溜まることで、豆に酸化のダメージなく、発酵が進む処理方法のひとつです。その後、豆は徹底された湿度と温度管理の下、日陰で乾燥さて出荷を待つことなります。

この処理方法はJamisonの仲間でもあるオーストラリアの世界バリスタチャンピオンのSasaSestic氏によって開発されました。この処理の結果、コーヒーにはこれまでにない複雑な芳しさとほどよい酸味が加わるという評価を得ています。

農園:Savage Coffees
農家:Jamison Savage & Co.
生産地: Volcan Panama
生産地海抜 : 1,800m
品種:ゲイシャ
精製方法:ウォッシュド・ カーボニック・マセレーション

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